(この判定基準は、過去から一度も変更された経緯はありません。)
また、選手がサービスエリアのチェンジ途中で、無意識にボールを床につくことはごく自然な行為であり、審判員がこの間に注視すべき対象行為ではありません。
仮に、競技規則で「ボールつき」を禁じた場合、主審はサーバーの動作を連続的に監視する必要が生じ、極端なことですがスコアの記入やレシーブサイドの確認ができないことになってしまいます。
競技規則条文の「サービスをしようとして」とは、「サービスを打つためにトスをしようとして」ということであり、「サービスが開始される雰囲気の中で」ということではありません。つまり、単なるボールつきの場合は、「サービスをしようとして」には合致しません。
また、コールは、主審の進行上の指示ではありませんし、指示に従わない行為とは認められません。もちろんファウルもしくはウォーニングに相当するとは考えられません。
仮に規則を改定し、主審のコール後に限定してボール突きを禁じた場合においても、主審のコールのどの段階から適応するのかとか、声が小さくて聞こえなかった場合の対応とか、競技規則のより多くの条文追加と、審判員に対してより複雑な対応と判断が求められることになり、現実的ではありません。
第15条 サービスの方法
(6) サーバーはサービスの開始から完了までは両足が床(地面)に接地し、移動してはならない。また、歩行、走行、跳躍など移動しながらの連続動作でサービスを開始してはならない。
<改定後:2016/04/01~>
第15条 サービスの方法
(6) サーバーは、歩行、走行、跳躍など移動しながらの連続動作でサービスを開始してはならない。サービスは、両足を床(地面)に接地した状態で開始し、完了までは、片足は必ず床(地面)に接地していなければならない。
改定した目的は,審判員の負担軽減と一般愛好者のサービス難易度の低減です。
審判法では、主審はサーバーの「打点の高さ」と「足の移動」の両方を判定することになっていますが,「打点の高さ」の判定が難しいうえに、「足の移動」が打球前か打球後かを判定しなければならず、主審の負担が大きいのが現状です。
また、誤審も多く、不信感を抱く選手もいます。
主審が判定するこの2点を比較すると,サービスの威力に大きな影響があるのは,「打点の高さ」です。
それに比べれば「足の移動」はあまり影響がありません。
そこで,主審が「打点の高さ」の判定に集中できる環境を整えるために,今回の改定となりました。
また、サービスを打つときに、体重を後から前に移動させながら打つことが多く、この体重移動はすべてのラケットスポーツの基本的な動きに合致します。
両足を固定させて打つようにすると、自然な身体の使い方が制限されるので、サービス成功率は低下し、特に初中級者にとっては難易度の高いショットといえます。
これまでにも,バウンドテニスの普及という観点ら,足の移動の制限を緩和するべきだという意見もありました。
「だれでもできる」生涯スポーツとしてのバウンドテニスの特色も考慮し,サービスの難易度を低減するために今回の改定となりました。
足が床(地面)に接地していれば,前後左右にズレたり,回転したりしても構いません。
以下に,有効な例を示しました。すべて右利きの場合で,図の太線が右手・右足です。
また,サービス動作は後から前への体重移動が自然な動きになります。もっとも簡単な体重移動は1歩踏み出しです。したがって,初級者に対するサービスの指導面からも,1歩だけの踏み出しの動きは反則にしないことにしました。
今回の改定では,サービス動作は,まず最初に,両足を接地して静止した構えの姿勢を取ることを示したものです。この構えの姿勢をした後に,ボールをトスすることによってサービスが開始となります。
これまでは,足の移動について細かな注意点があったので,それを意識しすぎてサービスがぎこちない動作になることもありました。今回の改定により,足の移動ではなく,より本質的なラケットスイングに注意を集中して練習することができます。
一つは、行動としてのフェアプレイです。
スポーツは定められたルールのもと、対戦相手と競い合い勝利を目指します。
その時に、ルールを守る、審判や対戦相手を尊重する、全力を尽くして戦い、勝っても奢らず、負けてもふてくされたりしないことなど、実際の行動としてのフェアなプレイです。
そしてもう一つは、フェアプレイ精神というもの。
まさにフェアな心(魂)のことを意味します。これは、スポーツの場面に限らず日常生活の中でも、自分の考えや行動について善いことか悪いことかを自分の意思で決められること。自分自身の心に問いかけた時、恥ずかしくない判断ができる心(魂)のことをいいます。
この二つのフェアプレイは、スポーツを真に楽しむ上で欠かせないものなのです。
※公益財団法人日本体育協会
「フェアプレイで日本を元気に」皆様と共に推進するための趣意書より
その試合だけの罰則です。
だからと言って、各試合1度は反スポーツ的行為をしていいのかなどと考えてはいけません。
それ以外は許されるのですか?
フェアプレイ精神に反する行為は全て対象になります。
競技規則冒頭にその考え方(指針)が書かれています。
< はじめに>
バウンドテニスは、だれもが、生涯を通じて、楽しさや、喜びを味わうことのできるスポーツである。
このバウンドテニスの意義と価値を高めるために、プレーヤーは競技規則やアンチ・ドーピングに関する精神を遵守し、スポーツ規範に基づいて行動することが求められる。
試合中は、相手プレーヤーや審判員を尊重し、コートマナーを守り、
フェアプレイに徹し、最善を尽くしてプレーしなければならない。
フェアプレイ条項を浸透させるために、しばらくのあいだ、悪質でない微妙な行為の場合は、「警告(ウォーニング)」のまえに、主審が選手への教育的指導として、その行為が「警告」対象になる旨の「注意を与える」措置を取ろうということです。
「警告」など罰則のない試合が良い試合ですので、主審は、積極的に反則を取るのではなく、未然に防ぐよう努力しましょう。
ただし、相手の目を見て、あるいは相手に向ってガッツポーズをし、雄たけびを上げるような行為は、罰則の対象になることがあります。
「過度のかけ声、または相手を不快にする発声」もしくは、「言葉やしぐさによる中傷・侮蔑・威嚇」と判定される可能性があります。
そんなつもりはなかったと言っても、不快に感じるのは相手選手であり、その判断は主審です。貴方ではありませんので、気をつけましょう。
必携書に、「観客の守るべきマナー」として記載されています。
バウンドテニスをより楽しく素晴らしいものにするために必要なマナーであり、「ルールの前にマナーがある」ことは常識とされていました。
今回、競技規則改定により、ルールとして罰則が付いたということです。
あくまで「競技規則」ですので、すべての試合に適用される「普通のルール」です。施行日は平成25年4月1日からです。
どうしたらいいでしょうか。
そのボールを打たなかった選手の失点です。
判定を下すのは、選手ではなく審判です。
相手の打ったサービスがセンターラインをはずれて明らかに「フォールト」だったので、私は打たないで手で取りました。
ところが、審判はそのボールが「イン」だったと言います。絶対に「フォールト」だったのですが、審判に従わなくてはいけないのでしょうか。
しかし、事実があなたの主張通りに「フォールト」だったとしても、判定を下すのは審判であることを忘れてはいけません。
審判が「フォールト」とコールをしないうちに、自分からプレーを止めてはいけません。
審判も人間ですから、間違いを犯すこともあります。
しかし、あなたに不利になるようにわざと間違えたわけではありませんから、そのポイントは諦めて、次のプレーに集中しましょう。
ところが、副審が「今のボールは入っていました」と自信を持って言います。どのように判定したらいいでしょうか。
て「レット」とします。
そのポイントは無効として、サービスからやり直します。
ボールがあなた(主審)の近くに落下し、自分の「アウト」の判定に自信があれば、判定通り に「アウト」とします。
どちらの場合でも、副審に再度確認し、選手にも改めてはっきりと最終判定を示すと良いでしょう。
後ろを歩いていた観客にラケットが当たりそうだったので打つのをやめました。
ところが審判は私が打てなかったとして相手のポイントにしました。納得がいきません。
もし、審判が、 “不可抗力によってプレーを妨げられた” と見なしてくれれば、そのポイントはレットとなり、やり直しになります。 ただし、その判断はあくまでも審判がします。
もしも、残念な事ですが審判が抗議を受け入れてくれなかった時は、あっさりと諦めましょう。審判を睨みつけながら次のプレーをするよりも、頭を切り替えてプレーに集中する方がはるかにいいでしょう。
審判は全然気が付いていません。どうしたらいいですか。
それが確認されれば、次のポイントから正しいサーバーのサービスから開始します。
しかし、それまでのポイントは有効です。
構えが遅い
構えが悪い
ラケットや手首やラケットを動かし過ぎ
予測していないため、反応が遅れる
行く、構える、面を作る、という準備を早くすること。
そして、
「右か左か正面か」
「低いか高いかアウトしそうか」
「速いか遅いか」
以上を予測をすること。予測は6割の確率で当たれば十分です。予測したボールに応じた行動を開始し始めること。
順番に、あるいは足りないことに気をつけてプレーしてみてください。
ヘッドアップしないようにする
打ち終わる前についつい相手の方を早く見てしまいがちですね。
目線が動くと顔が動き、頚反射といって自然に肩も早く動いてしまいます。
そうなると、ラケット面がイメージより下を向いたり、右に向いたりします。 また、横方向にスイングが流れるため左右へのコントロールが乱れます。
これを防ぐには、打球完了まで打点に目線を釘づけにすること。
これが極意!
並進運動を長くする
狙う方向に、できるだけ長い間ラケットフェースを向け続けるスイングをすること。ラケットのスイングスピードは少しだけ落ちますが、相手を抜くパッシングの時などには必要な要素です。
並進運動(直線的なスイング)ができるようになれば、確実に、精確なコントロールができるようになります。
まずは、手のひらで打つイメージで、自宅のテーブルの端などにそって、まっすぐ押し出す動きをしてみてください。
次にラケットの先を壁につけたまま、決して離れないようにスィングしてみてください。 自然にできるようになったらボールを打ってみても上手くいくはずです。
打点にこだわる
早く打ち過ぎて打点が前になれば、ボールは左に飛んでいきます。
遅くなって打点が後ろになれば、ボールは右下方向に飛んでいきます。
微調整は打点の修正でおこないましょう。1センチにこだわって。
以上を調整しながら、狙ったところと、実際にボールが飛んで行った所とのズレを、横のズレ、縦(深さ)のズレ、高さのズレと3つに分けて別々に修正していきます。
例えば、
「左に行きすぎ。距離短い。高さOK。次はボールを引きつけて。」
「方向良し。距離まだ短い。高さよし。次はもっと強く打つ。」
というふうに、修正していきましょう。
どうやって勝てるのか分からなくなってしまいます。
「つないでミス待ち」作戦から次のステップは、「丁寧につないで、チャンスボールだけはしっかり決める」ことです。
ミスをする方の多くは、「バランスを崩してしまうから」です。
その原因は、
喜びすぎて、早く決めたくて、焦って、力んで、
打つタイミングが早過ぎてしまうから
必要以上に大振りになってしまうから
身体全体を使いすぎてしまうから
振りが速すぎてしまうから
本能のまま打ち下ろし過ぎてしまうから
高い打点でのスイングの仕方を全く知らないから
コツは十分に引きつけて打つことですが、そのまたコツは、
チャンスが来たことを喜び、
「キタ、キタ、キタ、キタ、キタ」と5回はつぶやいてから打つ
打つ準備ができたら、ヨダレを拭いてから打つくらいの気持ちで余裕をもって待つ
あせらず、急がず、いつもより体重を右軸足に十分かけて、チャンスボールが自分の打点に来るまでしっかり待ちましょう。
その他のコツは、
肘を曲げ、脇をあまり離さないコンパクトなテークバックで、飛び過ぎてアウトすることを防ぐ
絶対にヘッドアップしない
前方に振るのではなく、左上方向に大きく振りきる
グリップは厚めに (このほうが自然な腕の動きになります)
速く振ろうと思わず、力を抜いて準備し、フンッと息を吐きながら気合いを込めて打つ
以上を一つずつできるまで練習。
1カ月は強打の特訓をしてチャンスボールに強くなりましょう。
バウンドテニス指導者保険制度導入の背景
スポーツの事故と法的責任について
安全配慮意識の徹底指導における安全管理について
このような状況から、大会参加申込書などに、誓約書、同意書を添付させる競技団体が数多くなってきました。
ご参考までに、主な事項を挙げ、参考文例をリンクしますので、後でトラブルにならないようよく検討し、申込書などを作成してください。
参加に対する保護者の同意書
諸誓約事項
保護者への注意事項
個人情報の取り扱いについてジュニア大会申込書に併記する同意書または誓約書